奎星会とは

奎星とは文を司る星のことである。
文字を作ったと伝えれる蒼頡(そうけつ)のことを書いた句の中に「奎星韻曲の勢を察し」というのがある。
文運は常に変貌する意もあり、奎星には新しいということの意も含んでいる。
昭和27年、東京都美術館において第1回展を開いて以来、本年58回奎星展を迎える。
奎星会は現在会員数1128名であり、内訳は、同人会員等320名、無鑑査会員287名、正会員521名を擁している。現代の日本の書道界において最も尖鋭的な創作活動を行っており、前衛書の旗手として書壇をリードしている。初代上田桑鳩会長の「自己に忠実であらんことを」、また二代宇野雪村会長の「書は点と線の結合によって生まれる」を基軸として各会員の個性と創造性を重視し、新たな現代書の可能性を探り旺盛な展覧会活動を続けている。また、古典に立脚して確かな造形感覚を涵養し、現代に生きる文字性創作にも力を注いでいる。一方、奎星会は書の必需品である文房四宝(筆、墨、硯、紙)にも関心が深く、積極的に調査研究を行い、書的造詣を深めている。特に前年に開催された57回奎星展特別陳列の「中国の古硯」では、貴重な名硯を展示して鑑賞者に益するところ大であった。

奎星会の創設、沿革

昭和15年 上田桑鳩を中心として芸術研究団体「奎星会」を発足。
11月に第一回奎星会員展を東京銀座鳩居堂で開催。
昭和27年第一回奎星展を東京都美術館にて開催。機関紙「奎星」を創刊。
書を純粋芸術としての視点から前衛書を提唱して、書壇に不動の位置をしめた。
昭和30年上田桑鳩日展離脱
昭和31年奎星会アメリカ巡回展開催
昭和35年奎星会ドイツフライブルク書道展開催
昭和44年第2代宇野雪村会長就任
平成3年創立50周年記念 「近世中国明清書画展」開催
平成8年創立50周年記念 「文房清玩展」開催
第3代稲村雲洞会長就任
平成9年「確認・無限-奎星代表作家展」開催
平成11年「上田桑鳩生誕100年展」開催
平成12年「奎星新人100人展」開催
平成13年創立60周年記念「奎星書の流れ展」開催
平成15年「奎星選抜100人書展」開催
平成17年「奎星会代表新鋭作家展」開催
平成18年第4代岸本太郎会長就任
創立65周年記念「拓本を中心とするする龍門石窟展」開催
平成19年「'07奎星俊英作家展」開催

上田桑鳩作 昭和39年 「獅子吼(ししく)」

宇野雪村作「MEI」